2023.08.30 2023.09.03

TED要約:非暴力で戦う

marugotoyoten

平和構築者であるプリシラ・エルワーシーが「非暴力で戦う」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

プリシラ・エルワーシー

専門分野:核兵器政策立案者とその批評家の間で効果的な対話を進めるために1982年に設立された非政府組織、オックスフォード研究グループの創設者
経歴:ノーベル平和賞に3度ノミネートされた。1982年から2003年までの間、同組織の事務局長を務め、その後、紛争地域における地元の平和構築者を支援する慈善団体、ピース・ダイレクトを設立。2003年に庭野平和賞を受賞。2005年からピーター・ガブリエル、デズモンド・ツツ、リチャード・ブランソンのアドバイザーを務め、エルダーズの設立に関与。ワールドフューチャーコンシルのメンバーであり、2012年には全大陸の女性たちが共同で世界を築く責任を持つコミュニティ「ライジング・ウィメン・ライジング・ワールド」を共同設立。2017年には『平和のビジネスプラン：戦争のない世界の構築』を執筆し、現在は同名の組織を率いている。

３つの要点

要点１
暴力に対処するためには、暴力で応えることはほとんど良い結果をもたらさない。
要点２
恐怖と怒りを克服するためには、自己反省や対話を通じて制御を取り戻すべき。
要点３
草の根の力を受け入れることで、紛争地域の再建とつながりを促進できる。

要約

暴力と抑圧への対処
このスピーチでは、力を使わずに極端な暴力にどう対処するかについて考えます。いじめっ子が政治的、身体的、精神的/感情的な暴力を行使する方法について話し、暴力で応えることはほとんど良い結果をもたらさないことを強調します。代わりに、抑圧に対処するための効果的な方法を提案します。最初のステップは、自分自身から変化を始めることです。瞑想などの実践を通じて自己の知識と内的な力を開発し、抑圧への反応を理解し、適切な行動を取ることができます。アウンサンスーチーの冷静さと勇気の例を紹介します。

恐怖の克服と怒りの活用
このセクションでは、恐怖と怒りについて詳しく説明します。恐怖は麻痺を引き起こすことがありますが、自己反省や恐怖との対話を通じて克服することもできます。恐怖を認め、対処する計画を立てることで、制御を取り戻し前進することができます。同様に、怒りの力を変革の原動力として活用します。ただし、個人に対して怒りを向けることは逆効果です。不正義の問題に対して怒りを向け、建設的な対話と解決策に向けて怒りをチャンネルするべきです。

草の根の力を受け入れる
権力のダイナミクスがトップダウンから草の根の運動へと変化していることを強調します。PeaceDirectの取り組みを通じて、紛争地域の地元の人々が持つ貴重な知識や紛争の解決策について紹介します。彼らは武装勢力の解体、経済の再建、難民の再定住、子ども兵士の解放などに取り組んでいます。彼らは暴力は非人道的であり、つながりと再建を促進する方法よりも効果が低いことを認識しています。また、軍事訓練の変革が必要であるとも議論します。

非暴力の力
この最後のセクションでは、非暴力の手法が広まっていることを紹介し、希望と前向きさを表現します。ジーン・シャープの著書「独裁から民主主義へ」が世界中の非暴力的な抵抗運動に大きな影響を与えたことを強調します。非暴力は抑圧やいじめに対処するための実用的で効果的な手段であることを強調します。普通の人々が心を開き、揺るぎない決意を示すことで、過去の1世紀の流血を終わらせ、抑圧を克服することができると信じています。

▼今回の動画