2023.09.30

TEDx要約:TEDxMidAtlantic 2011 – Duncan Watts – The Myth of Common Sense

marugotoyoten

ダンカン・ワッツが「TEDxMidAtlantic 2011 – Duncan Watts – The Myth of Common Sense」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ダンカン・ワッツ

３つの要点

要点１
社会科学の異なる視点を持つことが重要である。
要点２
常識は複雑な状況では信頼できないことを理解する必要がある。
要点３
物語に基づく説明は限界があるが、科学的アプローチは可能性を秘めている。

要約

社会科学における異なる視点
私は物理学者としてのキャリアをスタートし、後に社会学者になった経験から、社会科学に対する独自の視点を持っています。社会学者が研究する問題は、他の科学者が研究する問題とは異なるように思えます。物理学、化学、生物学の問題はより難しく見えるかもしれませんが、社会問題は実際には非常に解決が難しいものです。これは常識の性質と関係があると私は考えています。

常識の性質
常識とは、日常の状況において私たちが頼りにする知性の一種です。それは私たちが異なる状況で適切に行動し、意思決定するのを助けます。私たちは考えることなく特定のルールに従います。なぜならそれらは私たちの常識に根付いているからです。しかし、多くの人や相互作用を含む複雑な状況に常識を適用しようとすると、私たちは誤解されることがあります。常識は、これらの状況における人間の行動を理解する上で常に信頼できるわけではありません。

説明の限界
私たちが複雑な出来事を理解するために使用する説明は、しばしば物語に過ぎません。それらは何が起こったのかを教えてくれますが、なぜそれが起こったのかは教えてくれません。私たちはこれらの物語から一般化し、将来について予測を行う傾向がありますが、それには予期せぬ結果が生じることがあります。歴史は決して繰り返されることはなく、物語を使って予測をすることは問題があります。しかし、物語は依然として強力で魅力的であり、完全に無視するべきではありません。

科学的アプローチの可能性
私は、より体系的で科学的なアプローチが政策、マーケティング、戦略に役立つと考えています。科学的な手法は、直感が失敗する世界を理解するのに役立ってきました。過去には、大勢の人々の相互作用を観察し、測定することは困難でした。しかし、インターネットの登場により、私たちはリアルタイムで数百万人の相互作用を測定する能力を持つようになりました。このデータ革命は、社会科学を変革し、ビジネスや政策のさまざまな問題へのアプローチの仕方を変える可能性を秘めています。

▼今回の動画