2023.08.25

TED要約:カイトからの高高度風エネルギー

marugotoyoten

オーストラリア系アメリカ人の発明家・再生可能エネルギーの提唱者であるソールグリフィスが「カイトからの高高度風エネルギー」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ソールグリフィス

専門分野:専門領域は広範で、発明やエネルギーに関する研究
経歴:Otherlab、MakaniPower、Instructablesなど、複数の企業の創業者または共同創業者。

３つの要点

要点１
凧は1000年以上の歴史を持ち、軍事目的や人を持ち上げるために使用された。
要点２
凧を使った電力発電は固定翼風力タービンよりも多くの電力を生成できる。
要点３
凧の力を利用するためには、自律飛行の制御システムの開発が重要である。

要約

凧の歴史と可能性
凧は1000年以上の歴史を持ちます。最初に中国人が凧の可能性に気付き、軍事目的や人を持ち上げるために使用しました。19世紀には、ジョージ・ポコックが凧を使って馬車と競争しました。航空の黎明期には、ハーグリーブス、ラングレー、アレクサンダー・グラハム・ベルなどの発明家が凧を使って飛行の可能性を探求しました。オーヴィルとウィルバー・ライト兄弟も凧を使った実験を行い、初の人間の飛行につながりました。しかし、その後、凧は子供のおもちゃと見なされるようになりましたが、1970年代にマイルズ・ロイドが凧を使って電力を生成することを提案しました。

凧のエネルギー発電の力
マイルズ・ロイドの画期的なアイデアである凧を使った電力発電は当初見過ごされました。しかし、彼の発見により、凧は固定翼風力タービンよりも多くの電力を生成できることがわかり、風力エネルギーの重要な進展が生まれました。従来の風力タービンは制約がありますが、凧はより高い高度に到達し、より強い風が吹いている場所で利用できます。現在のエネルギーと気候危機には、クリーンエネルギーへの切迫したニーズがあります。風力エネルギーは持続可能な解決策を提供できます。これが凧による新たな時代の幕開けとなります。

凧による自律型発電
凧の力を利用するためには、持続的で長時間の飛行のための制御システムの開発が重要です。自律飛行により、凧は大量の電力を生成することができます。マウイの試験場では、ピアノほどの大きさの凧が10キロワットの電力を生成し、数軒の家庭を供給することができました。目標は、これらの機械をスケールアップして、より高い高度でメガワットのクリーンな電力を生成することです。この野心的な取り組みには、持続可能な未来に向けて取り組む若い人々のサポートと夢が必要です。

凧の大胆な可能性
凧を使って電力を生成するアイデアは大胆かもしれませんが、歴史は大胆な計画が素晴らしい成果につながることを示しています。私たちはエネルギー発電を革新する可能性を持っています。若いイノベーターたちと彼らの大胆なアイデアを支援することで、持続可能な未来を実現するために大きな進歩を遂げることができます。若い世代の創造性と野心を奨励し、受け入れることが重要です。

▼今回の動画