2023.09.09

TEDx要約:なぜCO2をコンクリートに変えるべきなのか

marugotoyoten

ガブリエル・ファルゾーネが「なぜCO2をコンクリートに変えるべきなのか」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ガブリエル・ファルゾーネ

３つの要点

要点１
コンクリートは、世界の年間炭素排出量の約1/10を担当している。
要点２
コンクリートの製造にはCO2が大量に放出され、気候変動に寄与している。
要点３
CO2鉱物化技術を使用することで、CO2排出量の低いコンクリートを生産することができる。

要約

タイトル1:コンクリートが気候変動に与える影響
コンクリートは、世界の年間炭素排出量の約1/10を担当しています。年間200億トン以上が生産され、世界で最も広く使用されている建築材料です。コンクリートは耐久性があり、手頃な価格で入手可能ですが、特にセメントの製造によってCO2が大量に放出され、気候変動に寄与しています。

タイトル2:コンクリート製造の化学反応
コンクリートはセメント、水、骨材で構成されています。これらの成分が混合されると、セメント水和と呼ばれる化学反応が起こり、固体で強い材料が形成されます。しかし、セメントの製造には高温プロセスが関与し、大量のCO2が放出されます。また、セメント製造に使用される原料である石灰石の焼成によってもCO2がガスとして放出されます。合計して、1トンのセメントの製造に対して1トンのCO2が大気中に放出されます。

タイトル3:より環境に優しい未来のコンクリートの再構築
コンクリート製造からのCO2排出削減の取り組みが行われていますが、石灰石の焼成は依然として大きな課題です。有望な解決策の一つはCO2鉱物化です。これはCO2を固体の鉱物状態に変換する技術です。水和石灰でセメントを置き換え、産業源からのCO2排出と組み合わせることで、大幅にCO2排出量の低いコンクリートブロックを生産することができます。

タイトル4:低炭素コンクリートの潜在的な影響
低炭素コンクリートの潜在的な影響は非常に大きです。世界中のすべてのコンクリート製造がCO2鉱物化に移行すれば、毎年10億トン以上のCO2をコンクリート製品に取り込んで保管することができます。この技術は費用効果が高く、効率的で、さまざまなCO2排出施設で実施することができます。環境に配慮した建物や持続可能なインフラの重要性が高まる中、コンクリートの環境への影響についての認識を高め、低炭素な代替手段を促進することは気候変動への取り組みに貢献します。

▼今回の動画