2023.08.29 2023.09.23

TED要約:マスタープロクラスティネーターの心の中

marugotoyoten

アメリカの歌手であるティモシー・ジョセフ・アーバンが「マスタープロクラスティネーターの心の中 | TED」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ティモシー・ジョセフ・アーバン

専門分野:音楽
経歴:アメリカンアイドルの第9シーズンで7位に入賞した。2010年には『HeartofMe』、2014年には『NewYorkSessions』という2つのEPをリリースした。

３つの要点

要点１
先延ばしは、大学の論文作成において問題となる。
要点２
先延ばしの理解により、先延ばしをする人の脳の特徴が明らかになった。
要点３
先延ばしのシステムには、合理的な意思決定者、即時の快楽を追求するモンキー、パニックモンスターが関わる。

要約

大学の論文と先延ばし
大学では、政治学専攻として、たくさんの論文を書かなければなりませんでした。多くの学生が作業を分散させる中、私はいつも先延ばしになってしまいました。このパターンは私の卒業論文まで続きました。卒業論文は90ページの論文で、1年間の作業が必要でした。私は1年間を通じて着実に作業する計画を立てましたが、進捗が上がらず、締切が迫っても一言も書かれませんでした。慌てて72時間で論文全体を書き上げ、2回の徹夜をしました。混沌としたプロセスにも関わらず、私の卒業論文は非常に悪いものになりました。

先延ばしの理解
私はライター兼ブロガーとして、先延ばしを深く探求することにしました。私は先延ばしの心理状態と、なぜ私たちはそのように行動するのかを説明したかったのです。私は、先延ばしをする人の脳が非先延ばしをする人の脳と異なると仮説を立てました。これを検証するために、私の脳と非先延ばしをする人の脳をMRIでスキャンしました。その結果、両方の脳には合理的な意思決定者がいましたが、先延ばしをする人の脳には即時の快楽を追求するモンキーも存在していました。このモンキーは、生産的なタスクよりも簡単で楽しい活動を優先します。

先延ばしのシステム
先延ばしのシステムには3つのキャラクターが関わっています:合理的な意思決定者、即時の快楽を追求するモンキー、そしてパニックモンスターです。合理的な意思決定者は長期的な計画を立て、重要なタスクを優先したいと思っています。しかし、即時の快楽を追求するモンキーは簡単で楽しい活動にしか興味を持ちません。パニックモンスターは締切が迫ったり、重大な結果が待っているときにのみ目を覚ます存在です。このシステムは先延ばしをする人の非合理的な行動を説明し、彼らが未獲得の余暇活動にほとんどの時間を費やす「暗黒の遊び場」にいることを示しています。

長期的な影響
先延ばしには2つのタイプがあります:締切に基づく先延ばしと長期的な先延ばしです。締切に基づく先延ばしの影響は限定的ですが、長期的な先延ばしは広範な影響を及ぼします。キャリアを追求したり、自己の幸福を守るなど、締切のない状況ではパニックモンスターは現れません。これにより、先延ばしの永続的なサイクルが生じ、長期的には不幸や後悔を引き起こします。多くの人々がこの種の先延ばしに黙って苦しんでおり、自分の人生の観客のように感じています。誰もが自分の先延ばしの傾向に立ち向かい、本当に重要なことを優先することが重要です。

▼今回の動画