2023.09.11

TEDx要約:豊かさを育むために雨を植える

marugotoyoten

雨水収集と水管理、太陽光と陰影の利用（パッシブソーラーデザイン）、地域の食料林の共同管理において専門家であるであるブラッド・スチュワート・ランカスターが「豊かさを育むために雨を植える」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ブラッド・スチュワート・ランカスター

専門分野:専門領域
経歴:パーマカルチャーの教師、デザイナー、コンサルタント、生活のストーリーテラーであり、ダンバー/スプリング地区の森林保護活動とデザートハーベスターズの共同創設者でもある。

３つの要点

要点１
雨水は貴重な資源であり、浪費することは避けるべきだ。
要点２
ツーソンでは雨水の豊富さを活用していないため、水不足や洪水の問題が生じている。
要点３
ジンバブエの水農家から学んだ技術を応用し、雨水収穫を実施することで、私たちのコミュニティにポジティブな影響をもたらすことができる。

要約

幼少期の洪水ゲームと雨水の力の発見
アリゾナ州ツーソンで育った私は、洪水というお気に入りのゲームがありました。砂で街を作り、それにホースの水をかけて洪水を起こすのです。とても楽しかったです！しかし、ある日、ホースの水を使ってはいけないと言われました。別の水源を見つけなければなりませんでした。そこで、雨水の素晴らしい力を発見しました。私たちの前庭には乾いた川の河床がありました。そこで砂の街を作り、雨が降るのを待ちました。雨が降ると、川の河床は水で満たされ、壮大な洪水を引き起こしました。まるで魔法のようでした！私は雨水が遊ぶだけでなく、地域の貴重な資源として利用できることに気付きました。

雨水の豊富さを浪費すること
ツーソンでは、実際には市営水道の水供給で使用するよりも多くの雨が降っています。それは事実です！しかし、残念なことに、この豊富さを最大限に活用していません。代わりに、私たちはほとんどの雨水を排水してしまいます。地下水の過剰なくみ上げは、いくつかの深刻な結果をもたらしました。サンタクルス川が干上がり、その岸に生えていた植物が枯れてしまいました。さらに悪いことに、私たちはその植生を舗装で置き換え、それが都市での洪水を増加させました。排水された雨水の補充のために、私たちはコロラド川から水をくみ上げなければなりません。これは費用がかかり、長期的には持続可能ではありません。これはツーソンだけの問題ではなく、天然資源を浪費し、水不足を悪化させる多くの場所での問題です。

ジンバブエの水農家から学ぶこと
ジンバブエを訪れた際、私はゼファナイア・フィリ・マセコさんという素晴らしい人物に出会いました。彼は自らと他の人々に雨水の収穫方法を教えた水農家でした。彼の物語は本当に感銘を受けました。マセコさんは土地を観察し、水の流れを遅くし、広げる方法を学びました。彼は「生きているスポンジ」と呼ばれるものを作り出し、雨を植えることで、干ばつの年でも複数の収穫を得ることができ、井戸を補充することができました。彼のコミュニティはこの実践に取り組み、枯れた排水路を重要なスポンジに変えるようにしました。マセコさんのシンプルな技術がどれほど大きな違いを生むことができるかを見ることができて驚きました。私たちは彼から多くを学び、自分たちのコミュニティに彼の手法を応用することができると気付きました。

私のコミュニティでの雨水収穫の実施
マセコさんに触発され、私はツーソンに戻り、自分の敷地で雨水収穫を実施し始めました。それは小さな一歩でしたが、私はすべての少しのことが重要であることを知っていました。まず、家の周りの水の流れを観察し、それを家から遠ざけるためにいくつかの変更をしました。また、シンクやシャワー、洗濯機から出る家庭用のグレーウォーターを再利用して、灌漑に使用するようにしました。次に、雨水で育つ原生植物を植えました。これらの植物は美しく見えるだけでなく、私たちに食物を提供し、地元の生態系を支えてくれます。また、雨水収穫用の貯水池を作り、道路の雨水をそこに流すようにしました。これにより、私たちの近所の洪水を減らし、雨水が浪費されることなく地面に吸収されるようになりました。啓発活動と教育を通じて、私たちは雨水収穫の実践をコミュニティに広めることができました。今では、ツーソン全体で数百万ガロンの雨水が植えられ、私たちの環境と水資源にポジティブな影響を与えています。これらの簡単な手順を踏むことで、私たちは皆が違いを生み出し、貴重な雨水を将来の世代のために保存する手助けをすることができます。

▼今回の動画