2023.09.23

TEDx要約:大学入試のハッキング

marugotoyoten

アメリカのEdTechのパイオニアであるジョン・カッツマンが「大学入試のハッキング：ジョン・カッツマン（TEDxBeaconStreet）」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ジョン・カッツマン

専門分野:教育支援
経歴:教育支援企業を設立し、学生の学習やキャリア選択をサポートしている。著書も執筆している。

３つの要点

要点１
トップ大学へのアクセスは実際には容易になっている。
要点２
技術革新により、大学入試のプロセスが革命化された。
要点３
大学入試における選択肢の増加は教育の改善を促進する。

要約

トップ大学へのアクセスの向上
トップ大学に入ることは、30年前よりも難しく感じるかもしれませんが、実際はそうではありません。実際には、高校卒業生の数は9%増加し、トップ大学の受け入れ枠は45%増加しています。さらに、エリート大学に入学できる学生の割合も15%上昇しています。ではなぜ、より困難に感じるのでしょうか？それは、USニュースのランキングが大きな影響を与えているからです。大学は自分たちのランキングを向上させたいため、入学率を下げることで困難さを演出しています。しかし、実際には、トップ大学へのアクセスはこれまで以上に容易になっています。

技術の大学入試への影響
技術革新によって、大学入試のプロセスが革命化されました。電子申請や共通アプリケーションを利用することで、学生は複数の大学に応募しやすくなりました。過去には、学生は通常3〜5校に応募していましたが、今では10〜15校に応募しています。応募数の増加により、入学率が低下しているように見え、大学の選択がより厳格になっているように感じられるかもしれません。しかし、真実は、技術が学生により広範な選択肢を提供しただけです。また、大学も早期に多くの学生を受け入れることで、入学率を下げてランキングを向上させるメリットがあります。

大学入試における選択のパラドックス
大学入試において選択肢が増えることは、幸運と災いの両方となり得ます。過去には、学生は大学選びに制約がありましたが、今では選択肢が非常に多くなり、それが多くの学生にとって圧倒的なストレスとなっています。選択肢の多さが多くの場合は良いとされていますが、ストレスや不幸感を引き起こすこともあります。しかし、これらの変化は教育の改善を促進し、最終的には学生のための授業料の低下と良い結果をもたらすでしょう。

大学入試への新しいアプローチ
変化する大学入試の状況に対応するために、学生は異なるアプローチを取る必要があります。一つの夢の大学に固執するのではなく、14校の大学を選び、そこで満足できるようにしましょう。これは多く感じるかもしれませんが、技術の進歩により、複数の大学に応募することが容易になりました。また、早期決定制度を戦略的に活用することも考慮してください。さらに、安全校や難関校に関する古いアドバイスは無視し、自分自身であり、自分の情熱を追求することに集中しましょう。これにより、複数の優れた大学に入学するチャンスが増え、自分に合った大学を見つけることができます。

▼今回の動画