2023.06.23 2023.09.02

TED要約:「与える人」と「もらう人」、あなたの職場はどっちが多い？

marugotoyoten

組織心理学者とのアダム・M・グラントが「あなたは与える人?もらう人？」というテーマについて語りました。このTED動画の要点と要約をまとめました。

スピーカー

アダム・M・グラント

出身:アメリカ
専門分野:組織心理学
経歴:ハーバード大学とミシガン大学で組織心理学を学び、最年少でホワートン・スクールの准教授になった。人気著述家でもある。現在はポッドキャスト「WorkLife」「ReThinking」のホストを務め、「Give and Take, Inc.」の共同創設者としても活躍している。

３つの要点

要点１
職場には「与える人」と「もらう人」の二つのタイプが存在し、そのバランスが生産性やパフォーマンスに影響を及ぼす。
要点２
「与える人」は他人を助け、知識を共有し、組織全体の生産性を向上させる役割を果たす。
要点３
「与える人」をサポートし、助け合いの文化を促進することが職場の発展に重要である。

要約

[1]職場の人間関係とパフォーマンス：「与える人」と「もらう人」
職場には大きく分けて「与える人」と「もらう人」の二つのタイプの人がいます。「もらう人」は自己利益を重視して、他人が何を自分のためにできるかを考えます。対して、「与える人」はいつも「私に何ができるか？」と考えます。これらの相互作用が職場のパフォーマンスや生産性に影響を与えます。

[2]「与える人」の重要性とそのサポート
特に「与える人」の行動は会社全体を良くする役割を果たしています。彼らは、他人を助け、知識を共有し、教えることによって、他のメンバーのパフォーマンスを向上させ、全体としての組織の生産性や成果を高めるのです。一方で、「与える人」は自分のことを後回しにして他人のために行動するため、自分の仕事の効率が落ちてしまうことがあります。つまりこの「与える人」を上手にサポートする職場文化をつくることが大切なのです。

[3]「与える」文化の育成とその方法
「与える」文化を大切にするためには、助け合いを促進し「与える人」が疲れてしまわないような工夫をすることが大切です。例えば、5分間のちょっとした手伝いをすることで、「与える人」の負担を減らすことができます。同様に、助けを求めることが当たり前の文化をつくることも必要です。これは「与える人」を守るだけでなく、助けを求めることが普通になると、みんなが思いやりを示すようになるからです。

[4]チーム作りの重要性:「与える人」「もらう人」そして「バランサー」
よい職場を作るためには、「もらう人」を少なく、「与える人」が多くなるようなチーム作りが重要になります。そして、チームの中で与えることともらうことのバランスを保つ「バランサー」も重要です。あるメンバーが一方的に与えすぎている場合や、逆にもらうばかりである場合に、バランサーはそれを見つけ出し、状況を改善するアクションをとります。それぞれがこの３つの役割を意識することで、助け合うことが増え、結果として職場全体がもっと良くなることにつながるでしょう。

▼今回の動画