TED要約:ベンジャミン・バーバー
アメリカの政治理論家、作家であるベンジャミン・R・バーバーが「ベンジャミン・バーバー: なぜ市長が世界を統治すべきか」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました
スピーカー
ベンジャミン・R・バーバー
専門分野:政治理論
経歴:ベストセラー「ジハード対マクワールド」(1995年)や「もし市長が世界を統治したら」(2013年)で知られる。政治指導者のアドバイザーとしても活躍し、ビル・クリントン、ハワード・ディーン、ムアンマル・アル=カッザーフィーなどに助言をした。
3つの要点
- 要点1
21世紀の民主主義のジレンマは、現代の複雑なグローバル問題に対応できない時代遅れの政治機関により、民主主義は課題に直面しています。 - 要点2
都市への焦点を移すことで、民主主義のジレンマを克服することができます。都市は文明と文化が生まれた場所であり、常に民主主義の発祥地でした。 - 要点3
市長は実践主義者であり問題解決者であり、現代の課題に対処する上で重要な役割を果たしています。
要約
21世紀の民主主義のジレンマ
現代の複雑なグローバル問題に対応できない時代遅れの政治機関により、民主主義は課題に直面しています。パンデミック、テロリズム、気候変動などの問題は国境を超える性質を持っていますが、それらを解決するためには別々の管轄を持つ国家に頼っています。このジレンマが民主主義の問題の核心にあります。
都市の力と民主主義
このジレンマを克服するために、私は国家から都市への焦点を移すことを提案します。都市は文明と文化が生まれた場所であり、常に民主主義の発祥地でした。タハリール広場や天安門広場のような公共の場は、市民が自由のために集まり、創造し、抗議する場所です。都市は国家のような抽象的な概念ではなく、世界の人口の半数以上が住む場所であり、活気がある場所です。
市長は実践的な問題解決者
市長は現代の課題に対処する上で重要な役割を果たしています。首相や大統領とは異なり、イデオロギーや政党の所属に縛られることなく、市長は実践主義者であり問題解決者です。彼らの仕事は成果を上げ、住民の生活を改善することです。市長は国家の指導者に比べて公衆からより高い信頼を受けています。なぜなら彼らは自分たちが統治する地域の出身だからです。
都市がグローバルガバナンスの先頭に立つ
都市は既に都市間のネットワークや組織を通じて気候変動や安全保障などのグローバル課題に取り組んでいます。彼らは国家に独立して行動し、革新的な解決策を見つけています。都市は多文化で開かれた参加型であり、協力し合うためにより適しています。市長の権限を強化し、市長のための世界議会を作ることで、グローバル化を民主化し、国境を超える問題に効果的に取り組むことができます。この新しいグローバル民主主義を受け入れ、私たち市民自身が力を取り戻すことが求められます。
▼今回の動画
編集後記
▼ライターの学び
民主主義は、現代の複雑な問題に対応できない古い政治制度に直面しています。国境を越えるパンデミックやテロ、気候変動などの問題に対して、国家単位で解決しようとしていますが、これが民主主義の問題の核心です。
都市に焦点を当てることで、このジレンマを克服することができると思いました。都市は文明と文化の発祥地であり、常に民主主義の温床でした。市民が自由のために集まり、創造し、抗議する公共の場所です。都市は抽象的な概念ではなく、世界人口の半数以上が住む場所であり、活気がある場所です。
▼今日からやってみよう
今日から自分の地域の市長や地方自治体の活動について調べてみよう!
市長や地方自治体の活動を知ることで、地域の問題解決に参加し、自分の力で社会に貢献できるようになります!