2023.12.14

ボンドを使った静的ヘッジングの理解

marugotoyoten

カリフォルニア工科大学のYoutube動画「ボンドを使った静的ヘッジングの理解」について要点と要約をまとめました

３つの要点

要点１
ボンドヘッジにおけるデュレーションとコンベクシティの重要性
要点２
ボンドイミュニゼーションの目的と制約
要点３

要約

ボンドを使った静的ヘッジングとは
静的ヘッジングでは、保険会社や年金基金などの固定支払いに影響を与える利子率によって影響を受けるペイオフをヘッジするためにボンドが使用されます。主なアイデアは、ボンドポートフォリオと負債ポートフォリオの両方の感度を利子率に対して計算し、ボンドポートフォリオが感度を相殺して感度をゼロにすることです。

ボンドヘッジにおけるデュレーションとコンベクシティの説明
デュレーションは、ボンド価格の利回りに対する一次感度であり、コンベクシティは二次感度です。デュレーションは、現在価値で重み付けされた支払いの平均時間を測定し、またボンド価格の利回りに対する感度を表します。一方、コンベクシティは、ボンド価格の利回りに対する二階微分をボンド価格で正規化したものです。

デュレーションとコンベクシティを使ったボンドイミュニゼーションの実現
ボンドイミュニゼーションは、将来の現金支払いをヘッジするためにボンドポートフォリオを設定し、現金とボンドの支払いを含む総デュレーションとコンベクシティがゼロに近くなるか等しくなるようにすることを目指しています。デュレーションとコンベクシティを小さく保つことで、ポートフォリオの価値は安定する可能性があります。ただし、この静的なアプローチは自己資金調達や理論的な一貫性が時間とともに保証されないことに注意する必要があります。

▼今回の動画

編集後記

▼ライターの学び

ボンドヘッジにおいて、ボンドポートフォリオと負債ポートフォリオの感度を計算し、ボンドポートフォリオが感度を相殺することで、ヘッジを実現する方法を学びました。また、デュレーションとコンベクシティはボンドヘッジにおいて重要な指標であり、デュレーションはボンド価格の利回りに対する感度を、コンベクシティはボンド価格の利回りに対する二次感度を表します。

▼今日からやってみよう

今日から、自分の投資ポートフォリオにおいてデュレーションとコンベクシティを計算し、リスク管理の観点から適切なボンドヘッジを実施することができます。