2023.08.23

TED要約:水中世界の輝く生命

marugotoyoten

アメリカの海洋学者、海洋生物学者、作家であり、オーシャンリサーチ＆コンサベーション協会の共同創設者、CEO兼シニアサイエンティストであるエディス・アン・ウィダー・スミスが「水中世界の輝く生命」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

エディス・アン・ウィダー・スミス

専門分野:海洋学
経歴:経歴は多岐にわたります

３つの要点

要点１
海洋の深部には生物発光の驚異が広がっている
要点２
海洋生物の90%が生物発光を示している
要点３
生物発光の研究は医療や環境に重要な影響を与えている

要約

輝く海の深部の発見
ジャック・クストーの信念に影響を受け、私は海の生物発光の驚異を明らかにするために水中の旅に出ました。水中に潜るための特殊なスーツであるWaspを使い、サンタバーバラ海峡に初めて潜りました。880フィートの深さまで潜り、ライトを消すと息をのむような光景が広がりました。生物発光の動物たちは広大な海を照らし、人工光なしで計器を読むことができるほど鮮明な光景を見せてくれました。

生物発光の普遍性
多くの人々は生物発光をホタルと関連付けますが、海洋界ではこの現象は例外ではなく、広く見られます。世界中の海洋の深部を調査すると、最大90%の海洋生物が生物発光を示していることがわかります。私が開発した潜水艇を使用した技術により、これらの発光源を数えるだけでなく、独特の光のパターンによって特定の種を識別することも可能になりました。

光の輝きの科学
生物が光を発する能力である生物発光は、科学者たちを長い間困惑させてきました。19世紀には、ラファエル・デュボワがこの輝きの原因となる2つの重要な化学物質、ルシフェラーゼとルシフェリンを単離することに成功しました。現在、これらの化学物質に関する研究は、重要な医療や環境のブレークスルーをもたらしています。生物発光は40回以上進化してきたことから、海洋環境での生存、コミュニケーション、捕食における重要な役割が強調されています。

独特な適応と応用
さまざまな海洋生物は、生物発光を異なる方法で利用しています。獲物やメスを引き寄せるために使用するものもあり、他の生物は擬態や防御のためにそれを利用しています。バイパーフィッシュやシャイニングチューブショルダーなどの多様な適応と独特な光のディスプレイは、自然の創造性を示しています。私はこれらの自然現象に触発され、環境を損なうことなくこれらの神秘的な生物を観察し、記録するための「Eye-in-the-Sea」カメラシステムを開発しました。これを通じて、私は海のさらなる秘密を明らかにし、この輝く水中世界への愛を共有したいと思っています。

▼今回の動画