2023.12.20

SEIの持つ役割と持続可能な開発目標（SDGs）の概要

marugotoyoten

インペリアル・カレッジ・ロンドンのYoutube動画「SEIの持つ役割と持続可能な開発目標（SDGs）の概要」について要点と要約をまとめました

３つの要点

要点１
SDGsは経済、社会、環境の次元を網羅し、世界的な公平性を実現するための17の目標を設定しています。
要点２
SEIは経済的に不利な人々に到達することを目指しており、彼らこそが取り残される可能性が最も高いです。
要点３
SEIの活動はSDGsに合致し、貧困のトレーサーとしてのNTDの対処に焦点を当てており、治療が不十分な人口に届くようにしています。

要約

SDGsについての概要
2015年に国連が採択したSDGsについて説明し、SEIの仕事の背景を提供します。SDGsは、先行する千年開発目標を置き換え、拡大することを目指しており、世界的な公平性を実現し、誰も取り残さないことを目指しています。これらの目標は経済、社会、環境の次元を網羅し、飢餓の終結、ジェンダー平等の推進、医療のアクセス向上を重点としています。

経済的不利とNTDの分布
経済的不利とNTDの有病率を示す地図を提示します。これらの地図は、極度の貧困状態（1日2ドル以下の収入）で生活している地域が、サブサハラアフリカとインドに集中していることを示しています。NTDは、貧困による水と衛生状態の悪化により、貧困層でより一般的に見られます。極度の貧困層の半数以上が中所得国に存在しており、効果的なNTD介入のためには、リソースをグローバルに配分する必要があります。

ジェンダー平等と脆弱な人々への到達の重要性
ジェンダーギャップを示す地図には、不利な状況にある可能性が高い女性のグループが描かれています。この地図は、ジェンダー平等の低い地域とNTDが影響を受ける地域が重なることを示しています。女性は薬物配布や地域保健労働者として重要な役割を果たしていますが、その他の責任により、他の義務を果たす能力が制約される場合があります。また、サブサハラアフリカの多くの子どもたちは学校に通っていないため、NTDプログラムの実施時に学校に通っていない子どもたちに到達する必要があります。

SEIの成果と将来の目標
SEIはNTDに影響を受ける人々に対する治療の提供において、重要な進展を遂げています。世界保健機関（WHO）やメルクなどのパートナーとの協力により、治療の寄付や新しい小児向け薬剤の開発が可能になりました。しかし、NTD治療の総需要を満たすにはまだギャップがあり、リソースの動員と提唱の重要性が強調されています。SEIはリソースの動員とギャップの埋め込みを続け、治療の提供と必要な人々への到達を確保することを目指しています。

▼今回の動画