2023.08.28 2023.09.03

TED要約:見えないものを暴く

marugotoyoten

イギリスの写真家であるニック・ヴィーシーが「見えないものを暴く」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ニック・ヴィーシー

専門分野:X線画像
経歴:広告やデザイン業界で働いた後、テレビ番組のためにコーラ缶のX線撮影を行ったことがきっかけで、自身の作品に魅了される。彼の作品は国際的な広告キャンペーンや製品・パッケージにも使用されており、2018年にはヨーロッパ、北米、アジアで展覧会が開催されている。

３つの要点

要点１
X線技術は120年前に始まり、現代的な方法で解釈されている。
要点２
X線を使用してさまざまな物体を探求しており、大型貨物スキャン用のX線では人間の要素を加えることで画像を生き生きとさせている。
要点３
X線を通じて自然と建築のつながりを感じ、自然の要素の複雑なディテールを捉えることで自然が建築デザインに与える影響を強調している。

要約

X線技術の進化
120年前、Dr.Röntgenは妻の手のX線写真を撮り、X線技術の始まりを刻みました。今日、私は同じ原理を使いながらも、より現代的な方法で解釈しています。さまざまな物体でX線の使用を探求してきました。大きな対象に移ると、私は人が乗ったバスのX線写真を撮影しましたが、それは同じ骨格でした。特に大型貨物スキャン用のX線では、技術は進化しており、人間の要素を加えることでこれらの画像を生き生きとさせると信じています。

ファッションの内面の美を明らかにする
私は表面の見た目には興味がありません。代わりに、物体の内部にある真の本質を剥き出しにします。よく作られているか、粗雑に作られているかに関わらず、私は物体の折り目、微妙なニュアンス、素材を明らかにします。このアプローチは、ファッション業界の表面的な美意識に挑戦しています。私はファッションの本質を捉え、表面の下にある美を見せています。私の作品はファッショニスタには評価されないかもしれませんが、デザインの真の本質と表面の下にある美を展示しています。

X線で見る自然と建築
自然は私の最大のインスピレーション源であり、自然と建築の間には深いつながりを感じます。エデンプロジェクトの屋根のハチの巣構造や大英図書館のデザインは、自然に存在するパターンを反映しています。X線を通じて、ヴィクトリアのスイレンの葉、アマリリスの花、引き潮の海藻など、自然の要素の複雑なディテールを捉えます。これらの有機的な形態の美しさを展示することで、自然が建築デザインに与える影響を強調したいと考えています。私のX線小屋は、高い放射線レベルで作業し、これらの素晴らしい画像を作り出すために使用しています。

X線アートの限界に挑戦する
X線を扱うことには、繊細で軽い物体を撮影する際には課題があります。羽毛をX線で撮影するには、非常に高い詳細度が必要です。生きている人々に放射線を浴びせることを避けるために、私は寄贈された遺体や骨格と一緒に作業することがよくあります。また、X線に色を付けて、さらなる深みを加え、視覚的に魅力的な画像にします。X線イメージングの技術はまだ私のビジョンに追いついていませんが、私はドラムスキャナを使用して複雑な構成の画像を作成し、数百の要素で緻密な作品を作り出すことで、限界に挑戦し続けています。将来的には、3DのX線アートを探求し、さらにX線ビデオにも挑戦する予定です。

▼今回の動画