2023.08.23

TED要約:50軒の建物に描かれた平和のプロジェクト

marugotoyoten

アラビア文字のグラフィティで知られる、フランス・チュニジアのカリグラフィーアーティストであるイル・シードが「50軒の建物に描かれた平和のプロジェクト」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

イル・シード

専門分野:アート
経歴:アラビア文字のグラフィティアートを制作する経歴を持つ

３つの要点

要点１
放置された地域を美化し、孤立したコプト教徒コミュニティに光を当てる
要点２
コミュニティのリーダーであるサマン神父の承認を得る
要点３
コミュニティとの結束を築き、視点の変化を促す

要約

プロジェクトのインスピレーション
私は、マンシヤート・ナーセルでアート作品を作ることを決めました。その目的は、放置された地域を美化し、孤立したコプト教徒コミュニティに光を当てることでした。この地域は、エジプト当局が彼らの生計の源である豚を虐殺したことにより逆境に立たされていました。最初のアイデアは、ムカッタム山の頂上からのみ完全に見えるアナモルフィックな作品を作ることでした。ムカッタム山には、セントシモン修道院があります。

障害の克服と承認の獲得
私は、コミュニティのリーダーであるサマン神父を説得するために、ポーランドのアーティストであるマリオの助けを借りました。マリオの協力を得て、サマン神父との面会を実現しましたが、彼は意外にもこのアイデアを気に入りました。彼は特に、私がアラビア語のカリグラフィで書くメッセージについて心配していました。私は、プロジェクトの精神を反映するセント・アタナシウス・アレクサンドリアの引用を選びました。サマン神父の承認を得て、コミュニティ全体が参加し、プロジェクトが始まりました。

視点の変化と結束の構築
プロジェクトが進むにつれて、コミュニティはそれを受け入れるようになりました。私のスケッチにあった建物の番号は、家族の名前になり、私は住民とのつながりを築きました。イブラヒムおじさんは、絵画の過程で常に一緒にいました。彼のプロジェクトへの認識が変わり、それを平和と結束のプロジェクトと見るようになりました。この経験を通じて、ザライーブコミュニティが彼らが取り組んでいるゴミによってではなく、彼らの力、誠実さ、そして努力によって定義されることを理解しました。

プロジェクトの真の目的
このプロジェクトは、単に場所を美化するためのアートではなく、誤解を打破し、見知らぬコミュニティとのつながりについての対話を開始することに関しての挑戦でした。ザライーブコミュニティは、私たちが誰かの姿を本当に見るためには視点を変えることの重要性を教えてくれました。プロジェクト中に直面した困難や疑念にもかかわらず、コミュニティの親切さとおもてなしはすべての価値がありました。最終的に、アート作品は消えてしまうかもしれませんが、プロジェクトの経験と強力なメッセージは残ります。

▼今回の動画