2023.08.25 2023.09.02

TED要約:規則を破りたくなる心理の驚くべき背景

marugotoyoten

弁護士であるポール・ブルームが「規則を破りたくなる心理の驚くべき背景」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ポール・ブルーム

専門分野:石油会社に対する政府の訴訟
経歴:石油会社に対する政府の訴訟で知られるアメリカの弁護士

３つの要点

要点１
ひねくれた行為は、個人的な利益よりも行為そのものによって動機づけられるという概念は、さらに「ひねくれたプロジェクト」で探求されています。
要点２
ひねくれたプロジェクトで共有される一部の物語は、無害ないたずらや非常識な選択を含んでおり、ひねくれた表現の賢明で創造的な可能性を示しています。
要点３
ひねくれた行為は、自律性と自由への欲求から生じることがあります。個人が自分の選択肢を脅かされたり制限されたりすると、反応性という不快な感情が生じ、自由を再確立しようとする動機づけとなります。

要約

ひねくれた性質
セント・オーガスティンの「告白」は、ひねくれた行為が必ずしも性的な不正行為を含むわけではないことを明らかにしています。オーガスティンの罪深い行為は、ただ悪いことをするという欲望以外の動機がなく、オーチャードから梨を盗むことでした。このようなひねくれた行為は、個人的な利益よりも行為そのものによって動機づけられるという概念は、さらに「ひねくれたプロジェクト」で探求されています。ここでは、他人に不快感を与える行為から自己破壊的な行動まで、さまざまな行為が心理学者たちの興味を引いています。

ひねくれた力
心理学者たちは、しばしば「バットマン」のコミックスに登場するジョーカーのようなキャラクターと関連付けられる暴力的で破壊的な行為を研究してきました。彼らはさらに、「カオスへの欲求」スケールを開発し、世界が燃え尽きる様子を見たいという個人の欲望を測定しています。しかし、すべてのひねくれた行為が否定的な結果をもたらすわけではありません。ひねくれたプロジェクトで共有される一部の物語は、無害ないたずらや非常識な選択を含んでおり、ひねくれた表現の賢明で創造的な可能性を示しています。芸術家のマルセル・デュシャンやバンクシーも、規範に挑戦し思考を刺激するためにひねくれた手法を使用しています。

自律性と反応性の役割
ひねくれた行為は、自律性と自由への欲求から生じることがあります。個人が自分の選択肢を脅かされたり制限されたりすると、反応性という不快な感情が生じ、自由を再確立しようとする動機づけとなります。この反応性は、例えばタイドポッドの消費が減少する広告に直面した際に、逆にタイドポッドの消費が増えるといった、逆効果的な行動につながることがあります。同様に、報復の脅威は、警告された行動そのものに従事する動機づけとなることがあります。

ひねくれた研究からの教訓
日常生活におけるひねくれた行為の役割を理解することは重要です。人々の動機は、自己利益や集団の所属だけでなく、自律性と自由を求めることもあります。ひねくれた行為を非合理的や不道徳として批判することは、逆にその行為に従事する人々をさらに動機づける可能性があります。ひねくれた行為の一部は害を及ぼすものですが、ひねくれた表現の中にはユーモアや賢さ、創造性があります。少しのひねくれた要素を受け入れることで、人生はより面白くなり、ポジティブな変化に貢献する可能性があります。

▼今回の動画