2023.08.25

TED要約:パンデミック中のアートの変革的な役割

marugotoyoten

キュレーター、美術館長であるアンヌ・パスターナクが「パンデミック中のアートの変革的な役割」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

アンヌ・パスターナク

専門分野:美術
経歴:ブルックリン美術館の現在のシェルビー・ホワイトとレオン・レビー館長。

３つの要点

要点１
芸術は私たちの時代の記録者であり、真実を伝え、嘘を暴き、将来の世代に現在を理解させる。
要点２
芸術家は、より良い社会を再建するための革新的な想像力を掻き立て、芸術によって生み出される文化的変化は必要な社会的、政治的、経済的、政策的変化につながる。
要点３
博物館は社会の基本的な支柱であり、インスピレーション、学び、共感、勇気ある対話の公共の場としての役割を果たす。

要約

社会における芸術と文化機関の重要性
このスピーチでは、芸術家と文化機関の重要な役割について話します。芸術は私たちの時代の記録者であり、真実を伝え、嘘を暴き、将来の世代に現在を理解させます。特に混乱と不安の時期において、芸術は私たちの理解を広げ、癒しの中で私たちを一緒にし、痛みを表現することを可能にします。芸術家は、より良い社会を再建するための革新的な想像力を掻き立て、芸術によって生み出される文化的変化は必要な社会的、政治的、経済的、政策的変化につながります。特に、博物館は社会の基本的な支柱であり、インスピレーション、学び、共感、勇気ある対話の公共の場としての役割を果たしています。

ブルックリン美術館の強靭さ
ブルックリン美術館の館長として、美術館の強靭さと地域への奉仕について強調します。南北戦争、第二次世界大戦、スペイン風邪、そして9/11といった過去の逆境にもかかわらず、ブルックリン美術館は常により強く戻ってきました。国内でも最も古く、最大の美術館の一つである私たちは、現在のパンデミックによる課題から立ち直る決意を持っています。COVID-19の影響を受けた中央ブルックリンに位置し、私たちは多様な地域社会に奉仕し、私たちのコミュニティに影響を与える格差に取り組むことを目指しています。私たちは、さまざまな方法で行動し、奉仕し、変化をもたらすことに専念しています。

癒しと記念の道具としての芸術
9/11の余波を振り返りながら、芸術が嘆きに沈む世界とのつながりにおいてどのような役割を果たしたかについて、私は力強い物語を共有します。芸術家たちは自分たちの痛みや悲しみを芸術を通じて表現するように奨励され、それによって「トリビュート・イン・ライト」という記念の象徴が生まれました。この経験から、芸術は挑戦的で痛みを伴うものでありながら、私たちを喪失、癒し、共有するために一緒にする力を持っていることを学びました。COVID-19の文脈においても、私たちは美術館の外観に亡くなった人々の顔や物語を映し出すことで、彼らを認識し、追悼するために芸術を活用する方法を探っています。このプロジェクトにはコミュニティの協力と公平性の視点が必要です。

博物館における多様性、公平性、包括性の推進
ブルックリン美術館では、私たちは博物館内および博物館の分野における多様性、公平性、包括性の推進に取り組んでいます。これらの価値は既に私たちのDNAの一部であったにもかかわらず、私たちは植民地主義的なアジェンダや他の文化の抑圧を解体する必要性を認識しています。私たちは展示やコレクションを通じて抑圧された歴史、文化、芸術にスポットライトを当てることで進展を遂げています。私たちの教育と公共プログラムチームは社会的正義の教育法を受け入れ、多様な文化を常に祝福しています。また、パイプラインの多様化のために有給インターンシップを増やすなど、構造的な変化も実施しています。しかし、私たちは自分たちの機関と社会内で構造的な変化を加速させるために、さらなる取り組みが必要であることを認識しています。

▼今回の動画