2023.08.26

TED要約:都市の公共空間の隠れた再構築

marugotoyoten

アメリカの建築家であるエリザベスディラーが「都市の公共空間の隠れた再構築」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

エリザベスディラー

専門分野:建築
経歴:1979年に共同創設したDillerScofidio+Renfroのパートナー。プリンストン大学の建築教授でもある。

３つの要点

要点１
公共スペースを守り取り戻す役割を果たしている
要点２
民主的な公共スペースを創造することに焦点を当てている
要点３
都市の成長と限られたスペースに直面しても、民主的な公共領域のために断固として提唱している

要約

公共スペースの重要性
私たち建築家は、都市で私有化が進む中でも、公共スペースを守り取り戻す役割を果たしています。例えば、ニューヨーク市のハイラインは、廃墟を公園に再利用することで成功した例です。これは世界中の都市に公共スペースを作るきっかけとなりました。

民主的な公共スペースの創造
モスクワの中心部に公園を設計することは、道徳的なジレンマを引き起こしました。しかし、私たちは民主的な公共スペースを創造することに焦点を当てました。ザリャジエ公園は、成功し、国家の誇りの象徴として受け入れられました。これは、困難な政治的な状況でも公共スペースが市民を力づけることができることを示しました。

ハイラインの成功と犠牲
ニューヨークのハイラインの成功には犠牲が伴いました。周辺地域は高級不動産に変わり、ジェントリフィケーションが進みました。私たち建築家は、都市の変化の余波を形作る責任に疑問を抱きました。そのために、私たちは「マイル・ロング・オペラ」という無料のパフォーマンスをハイラインで行いました。これは人々を一緒に集め、オペラに関連する排他性に挑戦するものでした。

ザ・シェッドの抵抗
ハドソン・ヤードの開発に対して、私たちは反文化的な空間を創造する機会を見出しました。ザ・シェッドは柔軟な文化施設であり、従来の建築パラダイムに挑戦しています。大規模な展示やイベントのためにスペースを増やすことも、屋外スペースを公共の利用に開放することもできます。ザ・シェッドは都市の成長と限られたスペースに直面しても、民主的な公共領域のために断固として提唱する存在です。

▼今回の動画