2023.08.29 2023.09.03

TED要約:デジタル人道主義

marugotoyoten

詩人、アーティスト、ミュージシャンであるポール・テレンス・コニーリーが「デジタル人道主義」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ポール・テレンス・コニーリー

専門分野:多岐にわたる芸術活動
経歴:イギリス・シェフィールド生まれのポール・テレンス・コニーリーは、詩人、アーティスト、ミュージシャンとして活動しています。現在はイギリス・ラフバラに拠点を置いています。

３つの要点

要点１
テクノロジーを活用した災害対応は重要である。
要点２
発展途上国のコミュニティにテクノロジーを導入することで、ポジティブな変化がもたらされる。
要点３
ハイパーコネクテッドな世界に適応するために、テクノロジーの考え方を取り入れることが必要である。

要約

テクノロジーがもたらす災害対応への影響
ハイチで起きた壊滅的な地震は、人道支援の方法を大きく変えました。モバイルスマートデバイスの利用により、被災者や支援団体の間でのコミュニケーションとデータ共有が可能になりました。ハイチ地震への対応に開発されたTrilogyEmergencyResponseApplication（TERA）は、災害の備え、早期警戒システム、公衆衛生キャンペーンなど、さまざまな目的で使われています。TERAの評価では、データを受け取り、見つけ、行動を起こす人々の割合が非常に高い結果が出ています。

発展途上国におけるコミュニティの力を高めるテクノロジー
テクノロジーは、発展途上国のコミュニティにポジティブな変化をもたらすことができます。キベラというアフリカ最大のスラムでは、若者たちがハンドヘルドデバイスやSMS対応の携帯電話を使ってコミュニティを活性化させました。クラウドソーシングされたデータとリアルタイムの情報共有を通じて、彼らは見えないものを見える化し、公式のナラティブを迂回し、自分たちに声を与えました。世界中には、モンゴルの移住や気象パターンを追跡するSMS情報システムや、ナイジェリアのマラリア対策に役立つオープンソースのSMSツールなど、同様のテクノロジーによる成功事例が存在します。

ハイパーコネクテッドな世界と適応の必要性
スマートモバイルデバイスの利用がますます一般的になることで、私たちはハイパーコネクテッドな世界に向かっています。あらゆる文化や社会階層の人々がこれらのデバイスにアクセスできるようになることは、人道支援団体にとって機会と課題の両方を提供します。人々の声は、単に資金集めやマーケティングに使われるだけでなく、組織の戦略と行動計画にも統合されるべきです。ビッグデータを活用し、テクノロジーの考え方を取り入れることは、新しいデジタルテクノロジーがもたらす可能性を最大限に活かすために重要です。

完全な参加とエンパワーメントの確保
人道支援の最終目標は、災害の影響を受けた人々の完全な参加とエンパワーメントを実現することです。デジタルテクノロジーが提供するツールと可能性により、この目標を達成することができます。人道支援団体は情報とコミュニケーションの権利を優先し、人々が重要なコミュニケーション技術にアクセスできる権利を予測する必要があります。アナログからデジタルへ、テクノロジーを組織の中心に据える考え方を取り入れる時が来ています。手元にあるツールと可能性を活かし、テクノロジーを完全に人道支援のモデルに統合するための理由はもはやありません。

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