2023.09.16

TEDx要約:著作権は脳への損害

marugotoyoten

アメリカの漫画家、アニメーター、フリーカルチャーアクティビストであるニナ・キャロリン・パーリーが「著作権は脳への損害」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ニナ・キャロリン・パーリー

専門分野:アニメーション
経歴:ラマヤナに基づいた2008年のアニメ映画『シータ・シングス・ザ・ブルース』を制作。2018年には『セダー・マゾヒズム』を完成させ、女神崇拝から現れるパトリアーキーとしてのエクソダスの再解釈を行った。

３つの要点

要点１
著作権延長により映画制作が困難になった
要点２
著作権制度は芸術を制御し抑圧する
要点３
著作権はアーティストや文化に悪影響を与える

要約

著作権延長の苦悩
2008年に私が映画「SitaSingstheBlues」を制作した際、1920年代のアネット・ハンショウによる素晴らしい曲を含めたかった。これらの曲は1980年代までにパブリックドメインになるはずだったが、著作権延長のため使用することができなかった。当時は著作権についてあまり知識がなかったが、これらの曲が私の映画にとって不可欠であることはわかっていた。しかし、映画を配信するためのライセンスを取得する際に直面する困難を予想することはできなかった。

カフカ的な著作権制度
著作権制度を航海しようとする中で、私はそれがイライラし、混乱を招くものであることに気付いた。人々は著作権が私の作品を保護すると言ってくれたが、私はすぐにそれが実際には著作権保持者に権力を与え、芸術を制御し抑圧するためのものであることに気付いた。彼らはライセンスに関する独自のルールを作り、他の人が彼らの作品を使用することを拒否することさえできた。これにより映画の検閲が行われ、アーティストがお金を稼ぐことがより困難になった。現行の著作権制度は実際にはアーティストや作品、一般の人々を助けていないことが明らかになった。

著作権がアーティストと文化に与える影響
私は漫画家として著作権が私を本当に助けているのか疑問に思い始めた。著作権は私の漫画の流通を妨げるだけでなく、同様のことが「SitaSingstheBlues」の著作権付き音楽でも起こった。それはほとんど無名になり、大手メディア企業がそれを制御している。著作権は企業だけが利益を得るものとなり、アーティストや作品、一般の人々に対してはほとんど配慮されていないことが明らかになった。著作権は本来の目的を果たしていないことが明らかになった。

著作権廃止の受け入れ
著作権法を変えようとする代わりに、私は著作権を完全に廃止すべきだと考えるようになった。情報が自由に流れるとき、文化は繁栄すると私は信じています。それは私たちの脳内で情報の交換を通じて思考が形成されるようにです。著作権は創造性とイノベーションを抑制する一種の脳の障害のようなものです。著作権を無視し、自由な表現の文化を受け入れることで、私たちは言論の自由を取り戻し、芸術と文化が進化し続けることを確保することができます。私は著作権の制約なしで芸術を創造することに取り組んでおり、他の人々にも同じことを奨励しています。

▼今回の動画