2023.09.21

TEDx要約:なぜ私たちは第二次世界大戦にここまで執着しているのか？

marugotoyoten

元プロサッカー選手であるキース・スティーブン・ロウが「なぜ私たちは第二次世界大戦にここまで執着しているのか？」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

キース・スティーブン・ロウ

専門分野:センターバック
経歴:19年間のプレイヤーキャリアでリーグ戦とカップ戦を合わせて634試合に出場した、イギリス出身の元プロサッカー選手です。ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズのアカデミー出身で、2005年から2008年まで7回のローン移籍を経験しました。その後、フットボールリーグを離れてキダーミンスター・ハリアーズで1シーズンプレーしました。その後、ヘレフォード・ユナイテッドで1シーズンプレーし、2010年にチェルトナム・タウンに加入しました。2011年にはチェルトナムの年間最優秀選手に選ばれました。2013年11月にリーグ2のヨーク・シティにローン移籍しました。2016年1月にはキダーミンスター・ハリアーズに復帰し、2017年6月にはマクルズフィールド・タウンに移籍しました。2017-18シーズンにはナショナルリーグのチャンピオンとして昇格に貢献しました。2019-20シーズンはニュニートン・ボローでスタートし、その後移籍しました。

３つの要点

要点１
第二次世界大戦への執着は、多くの本や映画、博物館などの文化的な要素によって引き起こされている。しかし、私たちは本当に何を思い出しているのかを考える必要がある。
要点２
第二次世界大戦についての話し方は、国家の誇りや感情を刺激するための手段に過ぎないことがある。戦争は複雑なものであり、単純なヒーローと悪役の物語に単純化されている。
要点３
記念碑や記憶は選択的であり、被害者や他の国の市民についての記憶を忘れがちである。この選択的な記憶は重要な議論を妨げるだけでなく、歴史を見る方法をも変えてしまう。

要約

タイトル1:第二次世界大戦への執着
私は、特に西洋では、世界中の人々が第二次世界大戦に非常に興味を持っていることに気付きました。私たちは、この戦争に捧げられた多くの本、テレビ番組、映画、博物館を持っています。重要な記念日には政治家さえもそれについて話します。しかし、なぜ私たちはこの戦争にここまで執着しているのでしょうか？私たちが本当に思い出しているのは何なのでしょうか？

タイトル2:不気味なレトリックと国家の誇り
歴史家として、私は第二次世界大戦について話す方法が、別の何かについてのように思えることが気になります。それは、人々が自分の国と自分自身に誇りを感じさせるための手段に過ぎないように思えます。戦争は、複雑さやグレーゾーンを無視した、ヒーローと悪役がはっきりと描かれた漫画に単純化されています。歴史を面白くする複雑さやグレーゾーンが無視されています。

タイトル3:記念碑の選択的な記憶
記念碑、例えばイギリスの爆撃機部隊のためのものは、私たちが良い気分にさせる部分だけを伝えます。彼らはしばしば、被害者である爆撃の犠牲者、例えばドイツ人、フランス人、オランダ人の市民のことを忘れてしまいます。この選択的な記憶は、私たちが歴史を見る方法を変えるだけでなく、重要な議論をすることを妨げています。

タイトル4:第二次世界大戦を現代の紛争で使用する危険性
第二次世界大戦を現代の紛争で取り上げると、しばしば感情的な反応や解決策を見つけるのに役立たない比較が生じます。一部のメディアは、ヨーロッパの経済危機をナチスの圧政に例えることさえあります。これらの比較は人々を分断し、解決策を見つけるのをより困難にします。私たちは第二次世界大戦が終わり、新しい解決策が必要な異なる世界に生きていることを忘れてはなりません。

▼今回の動画