2023.12.10

EU刑事司法についてのユーロミスと誤解を解消する

marugotoyoten

ケンブリッジ大学のYoutube動画「EU刑事司法についてのユーロミスと誤解を解消する」について要点と要約をまとめました

３つの要点

要点１
ユーロミスとEU刑事司法に関する誤解の普及と解消の必要性
要点２
Corpus Juris提案は無罪推定を逆転させず、実施されていない
要点３
大陸ヨーロッパの裁判官は独立しており、EUは刑事司法システムの改善に取り組んでいる

要約

ユーロミスとEU刑事司法に関する誤解について
講演者は、EUに関する誤った情報であるユーロミスの普及について言及し、EU刑事司法に関する誤解に焦点を当てています。具体的には、EUの法律が死んだペットを圧力鍋で調理することを禁止したり、漁船がコンドームを携帯することを要求したりするというユーロミスの不条理さについて言及しています。また、誰もが無罪ではなく有罪と見なされ、裁判所が公訴人によって支配されているというEU刑事司法システムに関する誤解についても言及しています。

ナイジェル・ファラージのCorpus Jurisと無罪推定に関する主張を反論する
講演者は、ブリュッセルの陰謀として悪名高いCorpus Juris提案が実施されておらず、無罪推定を逆転させるものではないことを明確にしています。講演者は、無罪推定を明示的に規定しているArticle 31や欧州人権条約からの証拠を提供しています。

ファラージの大陸ヨーロッパにおける裁判官と公訴人の役割に関する誤解を訂正する
講演者は、大陸ヨーロッパの裁判官は英国と同様に独立しており、政府に依存する公務員ではないことを説明しています。彼らは一緒に訓練を受けますが、独立して行動し、公平さと公正さを確保するためのシステムが設計されていることを強調しています。

EUが起訴や裁判なしの無期限拘留制度を導入しようとしているというファラージの主張について
講演者は、Corpus Jurisプロジェクトが起訴や裁判なしの無期限拘留を提案していないことを明確にしています。彼らはAndrew Symeouの事件を取り上げ、彼の裁判の遅延はギリシャの刑事司法システムの問題であり、EUやCorpus Jurisの問題ではないことを説明しています。また、EUは起訴前拘留期間に取り組む努力を行っていることも述べています。

▼今回の動画