2023.10.06

BigThink要約:共感に反対する理由

marugotoyoten

弁護士であるポール・ブルームが「共感に反対する理由」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ポール・ブルーム

専門分野:石油会社に対する政府の訴訟
経歴:石油会社に対する政府の訴訟で知られるアメリカの弁護士

３つの要点

要点１
感情的共感は道徳的指針ではないかもしれない。
要点２
親密な関係で共感が必要な場合もあるが、常に求められるわけではない。
要点３
合理的な思いやりが共感の代わりになり、より公正な結果をもたらす。

要約

感情的共感の問題点
感情的共感は、他の人の立場に自分自身を置き、彼らが感じるものを感じることですが、最善の道徳的指針ではないかもしれません。この形の共感は偏見があり、狭義的であり、自分に似ている人や自分の言語を話す人に対して自然に共感を感じます。共感にはポジティブな効果があると主張する人もいますが、私は共感よりも優れた道徳的能力を持っていると考えています。

親密な関係における共感
共感は親密な関係で重要視されることが多いですが、常に求められるものではありません。時には、私たちは私たちを個別の存在として扱い、私たちの人生をより良くするために努力するパートナーを求めます。例えば、私が不安になったとき、パートナーが私と同じ不安を共有するのではなく、冷静になり、違った視点で考える手助けをしてほしいのです。特定の場合においては、共感が必要なものではありません。

合理的な思いやりの主張
私の著書「AgainstEmpathy」では、共感の代わりに合理的な思いやりを提案しています。合理性は他人を助けるための最善の方法を決定するのに役立ちますが、思いやりは世界をより良い場所にするために必要な思いやりと愛情を提供します。私たちの最善の決断は、他の人の立場に自分自身を置く必要はなく、合理的な判断と思いやりの組み合わせによって行われます。合理的なアプローチを持った思いやりは、より公正でより公平な結果につながることができます。

道徳的態度の再構築
もし私たちが偏見や狭義的な道徳的態度を少なくし、より合理的で思いやりのある態度に変えることができれば、より良い決断をすることができます。共感には一部のポジティブな効果があるかもしれませんが、最終的には思いやりの方が優れています。心よりも頭に頼ることで、より包括的で公正な社会を作ることができます。合理性と思いやりの組み合わせが私たちを世界をより良い場所に導くことができます。

▼今回の動画