2023.08.26 2023.09.02

TED要約:ドライバーシートを諦めることも時には良いことです

marugotoyoten

アメリカのマーケティング教授であるババシヴが「ドライバーシートを諦めることも時には良いことです」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ババシヴ

専門分野:神経経済学
経歴:神経構造が意思決定や経済行動に与える影響や、脳が創造性を生み出す方法について研究する。

３つの要点

要点１
医療の決定をする際の苦悩の体験を共有
要点２
コントロールすることの疑問を抱く
要点３
乗客席の方が良い結果をもたらす可能性

要約

医療の決定をする際の苦悩の体験
このスピーチでは、私の妻が乳がんと診断され、医療の決定をする過程で経験した苦悩について共有します。病院への訪問や診断のショックだけでなく、医師からの連続した決定によっても苦しんだことを述べました。私たちは運転席にいましたが、それは苦悩に満ちた体験でした。

コントロールすることの疑問
私は常にコントロールを持ち、自分で決定することが最善のアプローチであるという一般的な信念に疑問を抱きました。私は人間の意思決定の研究者として、他の人に運転してもらい、乗客であることが有益な状況があるかどうかを探るための研究を行いました。参加者にお茶を飲んでもらい、パズルを解いてもらい、お茶の選択にコントロールがあるグループとないグループの結果を比較しました。

乗客席の方が良い結果をもたらす
研究の結果、お茶の選択を他の人に任せた乗客席の参加者は、ドライバー席の参加者に比べてより多くのパズルを解くことが判明しました。さらに、ドライバー席の参加者は努力が少なく、パズルに取り組む時間も短く、早く諦めることがより多かったです。この結果から、特定の状況ではコントロールを放棄し、乗客になることがより良い結果をもたらす可能性があることが示されました。

INCAフレームワーク
私はINCAフレームワークを紹介しました。これは、参加者が自分の決定をした後に受けるフィードバックの性質を表しています。即座で否定的で具体的なフィードバックと、主体性の感覚がドライバーを自分の決定を疑わせ、パフォーマンスへの自信を減少させました。これにより、努力が減少し、解かれるパズルも少なくなりました。INCAに直面している状況を理解することで、いつ乗客になり、他の人に運転してもらうべきかを判断することができます。

▼今回の動画