2023.08.29 2023.09.03

TED要約:「男らしさ」を追い求めるのをやめた理由

marugotoyoten

アメリカの俳優・映画製作者であるジャスティン・ルイス・バルドーニが「「男らしさ」を追い求めるのをやめた理由」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ジャスティン・ルイス・バルドーニ

専門分野:演技・映画製作
経歴:『ジェーン・ザ・ヴァージン』でラファエル・ソラーノ役を演じ、『ファイブ・フィート・アパート』(2019)や『クラウズ』(2020)を監督した。

３つの要点

要点１
異なる役割を受け入れることが芝居の美しさを感じることにつながる。
要点２
男性性の定義に疑問を持ち、女性的な質を受け入れることが重要である。
要点３
男性は脆弱性を実践し、ジェンダー平等のための味方になるべきである。

要約

芝居と現実生活での異なる役割を受け入れること
私は俳優として、テレビでさまざまな男性キャラクターを演じる機会を得てきました。これらの役割は男らしさや力強さを表現していますが、私の実際の自分とは異なります。しかし、私は異なるキャラクターになることができるという芝居の美しさを感じています。一方で、私が演じる役割と社会が男性に対して抱く期待との間には類似点があることに気付きました。私は一生、自分ではない誰かを演じてきましたが、もう演じることや、みんなに十分な男性であろうとすることに疲れました。

有害な男性性に挑戦すること
幼い頃から、男であることは女性的なものを拒絶し、力強さとタフさを体現することを意味すると教えられてきました。しかし、この男性性の定義は間違っており、害を及ぼします。私はただ良い男性でありたいだけではありません。私は良い人間でありたいのです。そして、それは伝統的に女性的とされる質を受け入れ、それを体現する女性から学ぶことでしか実現できません。もう十分だと言う時が来ました。

期待からの解放と脆弱性の実践
私は社会の期待から解放されるために脆弱性を実践しています。自分の恥を深く掘り下げ、他の人々と自分の苦悩を共有することで、私は強さとつながりを見つけました。しかし、私が受ける支持や関与のほとんどは女性から来ることに気付きました。男性は立ち上がり、男性性を再定義し、脆弱性のための安全な空間を作るために自分自身に挑戦する時が来ています。

ジェンダー平等のための男性の味方
男性は自分たちが問題の一部であるだけでなく、問題そのものであることを認識する時が来ました。私たちは特権を超えて見る必要があり、積極的にジェンダー平等に向けて取り組む必要があります。これには言葉だけではなく、行動が必要です。男性は女性の声に耳を傾け、セクシズムやハラスメントに立ち向かい、学び成長する意欲が必要です。途中でミスを犯すかもしれませんが、女性の助けと許しを得ることで、より平等で思いやりのある世界の味方になれるのです。

▼今回の動画