2023.08.10 2023.09.23

TED要約:未来の建築物

marugotoyoten

建築家、BjarkeIngelsGroup(BIG)の創設者兼クリエイティブパートナーであるビャルケ・ブンゴード・イングルスが「未来の建築物：浮遊都市、LEGOハウス、その他」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました

スピーカー

ビャルケ・ブンゴード・イングルス

専門分野:建築
経歴:デンマークの建築家、ビャルケ・ブンゴード・イングルスは、Ørestadにある2つの住宅団地、VMHousesとMountainDwellingsの設計で有名になりました。2006年にBjarkeIngelsGroupを設立し、2015年までにスタッフ400人を擁するまでに成長しました。その他の注目プロジェクトには、8House住宅団地、マンハッタンのVIA57West、GoogleNorthBayshore本社（ThomasHeatherwickと共同設計）、Superkilen公園、AmagerResourceCenter（ARC）廃棄物処理施設があります。ビャルケは2009年以来、多くの建築コンペティションで優勝しています。2012年にニューヨークに移住し、VIA57Westに加えて、ハリケーン・サンディの後にマンハッタンの洪水対策のためのデザインコンテストにも勝利しました。2011年にウォール・ストリート・ジャーナルはビャルケを革新者として選出しました。

３つの要点

要点１
LEGOは創造性を活性化させる道具である
要点２
建築デザインは環境と調和しながらも非現実的な建物を作り出す
要点３
私たちは気候変動に立ち向かうためにイノベーションを起こしている

要約

LEGOと「Formgivning」の概念の紹介
私はデンマークで育ち、LEGOのような遊び心のあるツールが私たちの未来を形作る可能性に魅了されています。LEGOはただのおもちゃではなく、創造性を活性化させる道具です。デンマーク語の「formgivning」という言葉は、まだ形を持っていないものに形を与える行為を意味しています。私の建築プロジェクトにはこの哲学が影響を与え、創造性、相互作用、関与を促してきました。私たちの建物もLEGOと同様に多目的でインタラクティブであり、世界を共同創造する可能性を表現すべきです。

環境と調和した適応型建築
現代建築の課題は、コンテキストに適応する空間を作り出すことです。私たちはバンクーバーやマンハッタン、コペンハーゲンでのプロジェクトに取り組んでいます。周囲の環境と調和しながらも、都市の制約に合わせて寸法や幾何学、空間構成を工夫し、非現実的に見える建物を作り出しています。建築デザインの柔軟性、例えば「courtscrapers」や省エネのファサードは、優雅さとパフォーマンスの強力な関係を示しています。

気候変動に立ち向かう：都市と海洋の建築のイノベーション
世界が気候変動に取り組む中、私たちは適応し、イノベーションを起こさなければなりません。私たちのチームは、コペンハーゲンの廃棄物からエネルギーを生み出す施設の屋上にスキースロープを設けるプロジェクトや、マンハッタンを洪水から守るためのDrylineプロジェクトなどに取り組んでいます。これらのデザインは、環境の課題に耐えるだけでなく、都市生活を豊かにすることを目指しています。例えば、再生可能エネルギーや環境に優しい材料を使用した浮遊する学生寮を考案しました。私たちの仕事は、変化をポジティブな力に変え、否定的な影響を有益なものに変えることに焦点を当てています。

浮遊都市：未来へのビジョンと結論
2050年までに、主要な都市の90％が海面上昇に直面し、対策が必要とされるでしょう。私たちは浮遊都市を画期的な解決策として描いています。これらの都市はモジュール式で浮遊し、エネルギー、水、食料、廃棄物管理の自給自足を実現します。国連の持続可能な開発目標の原則を採用することで、環境を尊重する新しいエコシステムを作り出すことができます。熱帯地域やスカンジナビアなど、これらの都市は成長し、拡大することができ、適応性のある強靭な未来を提供するでしょう。この浮遊するビジョンは、「formgivning」の世界を変える力を具現化し、新しい世代にさらなる飛躍を促すものです。

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