BigThink要約:感情の仕組み
ノースイースタン大学の心理学の名誉教授で、感情科学に特化していますであるリサフェルドマンバレットが「感情の仕組み」について語りました。この動画の要点と要約をまとめました
スピーカー
リサフェルドマンバレット
専門分野:感情科学
経歴:感情科学の分野で活躍するリサフェルドマンバレットは、インターディシプリナリー感情科学研究所の所長でもあります。また、ジェームズラッセルと共に、学術雑誌『EmotionReview』の創刊編集長も務めました。ジェームズグロスと共に、感情科学学会を設立しました。
3つの要点
- 要点1
感情は私たちに起こる出来事ではなく、むしろ、私たちの脳が感覚情報に基づいて身体を調節する方法です。 - 要点2
感情と感じ方は同じものではありません。感じ方は感情の経験の特性や特徴です。 - 要点3
感情を管理することは、世界に起因する不快な感情と不確実性や困難から生じる感情とを区別することを含みます。
要約
感情に関する誤解
多くの人々が感情について誤解を抱いています。一つの一般的な誤解は、感情が生まれつき私たちの脳に組み込まれ、全ての人に同じであるというものです。もう一つの誤解は、感情が反応的であり、常に理性的な側面が優勢でなければならないというものです。しかし、これらの説明は感情の真の本質を捉えていません。感情は私たちに起こる出来事ではなく、むしろ、私たちの脳が感覚情報に基づいて身体を調節する方法です。
感情と感じ方の定義
感情を定義することは科学者にとっての課題です。なぜなら、誰もが感情を異なるように経験するからです。一部の人は穏やかな感情を持ち、他の人は常に強烈な感情を感じます。感情と感じ方は同じものではありません。感じ方は感情の経験の特性や特徴です。それは脳が私たちの体内で起こっていることと世界との関係について物語を伝える方法です。感情はこの物語のプロセスの一例です。
感情を理解する重要性
感情の働き方を理解することは、何かがうまくいかない場合に重要です。例えば、うつ病では、脳が代謝の問題があると信じており、疲労や不快感などの症状が現れます。感情を管理することは、世界に起因する不快な感情と不確実性や困難から生じる感情とを区別することを含みます。脳が絶えず予測し調節していることを認識することで、治療にアプローチを変え、感情をコントロールすることができます。
予測を変えてコントロールを取る
私たちが経験を形作る力を持っていることに気付くことで、現在と未来を変える力を手に入れることができます。過去は変えることはできませんが、私たちは脳の予測に影響を与える新しい経験を創造することができます。新しいことを学び、異なる経験をすること、そして意識的な選択をすることによって、私たちは脳の期待を再構築することができます。これにより、私たちは思っている以上に感情をコントロールする力を持ち、自己を癒し、人生にポジティブな変化をもたらすことができます。
▼今回の動画
編集後記
▼ライターの学び
感情は私たちの脳に生まれつき組み込まれているというのは誤解です。感情は私たちの脳が感覚情報に基づいて身体を調節する方法です。
感情は私たちの身体と世界との関係についての物語を伝えるものです。私たちは感情をコントロールすることができ、自分自身を癒し、ポジティブな変化を生み出す力を持っています。
▼今日からやってみよう
今日から自分の感情を意識してみよう!
感情がどのように働いているかを理解することで、自分自身の感情をコントロールすることができます。日常の中で感じる感情に意識を向け、その感情がどのような要因によって引き起こされているのかを考えてみましょう。そうすることで、よりポジティブな感情を育み、自分自身の感情のコントロール力を高めることができます。